|3日目
|寶通禪寺
今日も宿のブッフェ朝食をいただき出発しました.まず向かったのは臨済宗の寺院である寶通禪寺.不思議だったのは象さんの石像があったこと.タイ (Thailand) なら自然なことですが,中国の寺院では見たことがありませんでした.
|東湖風景区
寶通禪寺を後にして,東湖風景区へ向かいます.公園に着いてすぐに見つけた注意書き,「芝生に入らないでください.」ということを意味する掲示ですが,日本語表記に違和感があります.
オリジナルの中文は婉曲的に訴えかけていますが,英語では直接的な表現が用いられています.「足下留情」は日本語にするなれば,「お足もとにご配慮ください」でしょうか.中国ではこのような婉曲表現を時々見かけますが,日本であまり見かけません.「芝生を守るため中に入らないでください」ぐらいが適当でしょうか.
さて,公園内を散歩します.雨が降りそうな天気だったので人は少なめです.
東湖はとても大きいので歩いて回ったのはほんの一部ですが,人の少ない静かな空間で気持ちよく過ごせました.
宿近くに戻ってきて,ふと目に入った店の炒飯(chao fan)が美味しそう無性に食べたくなりいただきました.炒飯専業という日本ではあまり見かけないお店で,メニューは色々あって迷いましたが海鮮っぽいのを頼んだら,エビ・イカ炒飯が出てきました.これで12‐13元だったと思います.特別な具材が入っているわけではありませんが,いい感じに炒められていて量も多く満足できました.
|老兔子精啤窝
大通りを少し入ったところをふらふら歩いていて見つけたお店,Craft beerと謳っています.外から中の様子が見えないので少し警戒しながら中に入ります.何組か先客がいて,ローカルが集まる良い感じのお店でした.
一人なので小さなテーブル席と思いましたが空きがなく,奥まったところにある大きめのテーブルに通されました.中に入ってから分かりましたがこのお店,ビールを醸造しています.まさにCraft beerです.
とりあえずIPA(Indian Pale Ale)を頂きます.持ってきてくれた女性スタッフが,私の拙い中国語を不思議に思ったのか,「どこから来たの?」と尋ねてきました.日本から来たと言うと,とても驚いていました.
しばらく一人でIPAを楽しみました.もう1杯注文した頃に,一人の男性が慣れた感じで店に入ってきました.スタッフや常連客と話をした後,私の席にもやって来ました.後で分かりましたが,この人がこの店のオーナー(老板)でした.
「一人で来たの?」「どこから来たの?」と聞かれたので.日本人だというと,さらに興味を持って矢継ぎ早に質問してきますが,流石に複雑な会話には私の語学力では対応できません.老板は若い常連客のところへ行って,「英語できる奴は?」と言って通訳を一人連れてきました.「何しに武漢に来たんだ?」から始まり,「日本の会社員は毎日,居酒屋に寄って帰るのか?」など色々聞いてきました.彼は日本にも行ったことがあり,欧米への渡航歴もあるそうでした.
通訳として連れてこられた若者は30歳の武漢人で,彼とも少し話しました.ここ20年間で経済は発展し,武漢市内にも地下鉄が張り巡らされ生活は便利になったけれど,武漢らしさなどの文化はどんどん薄れてきている,日本はどうなんだ?と聞いてきました.IPAのラージサイズを2杯頂いた後の思考回路では十分な議論は出来ませんでしたが,このように考える若者が中国にも増えてきているのかも知れません.
老板から最近完成したビールがあるけど飲んでみる?と言われたのでいただきました.12時近くになって老板は帰っていきました.私も軽く飲むつもりが長居することになりました.IPAを十分に堪能したので,私も店を後にしました.もう既に地下鉄やバスは終わっています.百度地图で宿までの距離を調べると歩いて帰るには少し遠いです.中国版のUberである滴滴出行のアプリで車を探すとすぐに見つかり宿まで無事に帰りつけました.
4日目に続く
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